2026/08/24 07:14

(この記事は2026年1月にnoteで公開されたものです)
日本で最もプレイヤー人口の多いゲームの一つ・しりとり。
単語の最後の音を取って次の単語につなげるというシンプルさから全国で愛され続けるゲームだが、環境唯一にして最強の敵が存在する。
「ん」
である。
なぜか。答えは単純だ。日本語には「ん」から始まる単語がほとんど存在しないからである。
では、どうすれば突如「ん」を繰り出された後も相手が降参するまでしりとりを続け、勝つことができるか。その答えも単純だ。日本語以外の言語で「ん」から始まる単語をたくさん覚えておいておけばいい。
そこで今回は、「しりとり必勝!「ん」から始まる単語帳」を作成した。
渋滞中の車内や、飲食店の行列に並んでいる時に、空港の待ち時間。
突然訪れる「しりとりしない?」から始まる長期戦に耐えうる語彙力を、あなたに授けよう。
「ん(n)」から始まる単語10選
1. nzuri(ンズリ)
スワヒリ語で「良い」

▲「Habari?(調子はどう?)」と聞かれたら「Nzuri(良いよ)」と答えるのがスワヒリ語のあいさつ
2. njaro(白い)
キリマンジャロ周辺に暮らすチャガ族の言葉で「白い」。

▲キリマンジャロはkilima(山)+njaro(白い)で「白く輝く山」の意味
3. ng'ombe(ンゴンベ)
スワヒリ語で「ウシ」「牛肉」。

▲骨付き牛肉のステュー(煮込み)おかわり付きで約120円
4. ndovu(ンドヴ)
スワヒリ語で「ゾウ」。
※日常会話でゾウを指すときは「tembo(テンボ)」を使うことが多い

▲タランギレ国立公園のサファリツアーで出会ったゾウの群れ
5. ndizi(ンディズィ)
スワヒリ語で「バナナ」。

▲キリマンジャロ地域で食べられている揚げバナナ。甘みはなく、芋に近い食感
6. ngoma(ンゴマ)
スワヒリ語で「太鼓」「踊り」。

▲ゴゴ族のダンスチームによる歓迎のパフォーマンス
7. ngoja(ンゴジャ)
スワヒリ語で「待つ」。

▲キリマンジャロの湧き水がタンクに溜まるのを待つ
8. njoo(ンジョオ)
スワヒリ語で「来る」。

▲みんなで湧き水を汲んで来た
9. Ngorongoro(ンゴロンゴロ)
タンザニア北部に位置する、人類発祥の地と言われる場所。国立公園の名称でもある。ライオンやシマウマが見られるサファリツアーで有名。

▲ンゴロンゴロ国立公園。人類発祥の地と言われるクレーターが存在する
10. Ndahani(ンダハニ)
タンザニア中部に暮らすゴゴ族が話すゴゴ語の男性の名前。「穀物が実る時季」の意味。

▲ゴゴネーム「ndahani」をもらった
【番外編】ん(m)から始まる単語5選
おまけとして、単子音mから始まる単語も紹介する。
日本語を母語とする人にとって単子音mから始まる単語は聞き慣れないため「ん(n)」と混同する場合が多い。nから始まる単語のストックを使い切ってしまった際の切り札として役立ててほしい。
注意してほしいのが、これらの単語はカタカナに書き起こしたとき「ム」と表記する場合が多い(例:mshikaki→ムシカキ)
勘の良いしりとりプレイヤーがいると「それは「ん」じゃなくて「む」でしょ」と言ってしりとりを中断させてしまう危険性があるので、使用する際は十分に気をつけてほしい。
それでは、どうぞ!
1. mshikaki(ンシカキ/ムシカキ)
スワヒリ語で「串焼き」。

▲ピリピリという辛いソースをかけたng'ombe(ンゴンベ=牛肉)のmshikaki
2. mchuzi(ンチュジ/ムチュジ)
スワヒリ圏の煮込み料理。

▲モロヘイヤのような野菜を使ったmchuzi奥の黄色い食べ物はトウモロコシの粉を
練った主食ugari(ウガリ)
3. mbedegaro(ンベデガーロ/ムベデガーロ)
ゴゴ語の男性の名前。

▲学校で子どもたちの勉強を手伝うンベデガーロ
4. mbuyu(ンブユ/ムブユ)
スワヒリ語で「バオバブの木」。

▲タンザニアの首都・ドドマ近郊の乾燥地帯に生えるバオバブの木
5. mbuzi(ンブズィ/ムブズィ)
スワヒリ語で「ヤギ」。

▲ゴゴ族の村で購入したヤギの赤ちゃん。今も村ですくすく育っている
さいごに
スワヒリ語やゴゴ語にはnやmから始まる単語が非常に多い。しかし、今回紹介した単語たちは全体のごく一部だ。
さらに語彙力を上げたいという猛者のために、東京外国語大学が無料で公開しているスワヒリ語辞書を共有する。ぜひ活用していただきたい。
▼スワヒリ語辞書

