2026/08/22 00:53


(この記事は2024年10月にnoteで公開されたものです)



風呂が嫌いだ。

学生の時分は単なる風呂嫌いだったが、社会人になり適応障害で休職してからは立派な風呂キャンセル界隈の一員となった。

この界隈に属するみなさんと同じように、毎日入浴するのが当たり前の日本では肩身の狭い思いをしている。

しかも人生というのは不思議なもので、どういうわけか風呂に入らなければならない日がやって来てしまうことがある。

理由は様々。

病院に行くとか、久しぶりに友達に会うとか、暑いとか、シンプルにかゆすぎて耐えられないとか。

今回は風呂キャンセル歴10年を誇る私が、いかに風呂と向き合い、闘ってきたか、そして私が普段から実践する心身ともにギリ心地よく過ごせるバスタイムルーティン(?)をステップ別にご紹介する。

※注意事項※
この記事の内容を真似したり参考にして起きたすべてのことについて、HANAは責任を負いません。私は医療や介護分野のプロではなく、いち風呂キャンセル界隈のアマチュアですので。本記事は風呂キャンセルのススメではなく、あくまでも「私はこうしてるよ」というメモ書き程度の文章です。ご了承よろしくね。

【目次】
STEP1:風呂に入らない自分を受け入れる
STEP2:体を拭いてみる
STEP3:お湯を浴びてみる
STEP4:体だけざっくり洗ってみる
STEP5:頭と顔も適当に洗ってみる

それではどうぞ!

STEP1:風呂に入らない自分を受け入れる


会社や学校がある時は無理して朝入ったりもしたが、休職中や退職後は「風呂に入らない」がデフォルト。

そもそも私の入浴の動機は「体を清潔に保ちたい」というより「他人に臭い、不潔と思われたくない」の方が強い。だから、人に会う必要がなければ入らない。

そして、本当にしんどい時はそんなことを考える気力も体力もない。だって起き上がるのすらしんどいのだから。

こういう時は、休むことと生命維持に必要な活動を優先していい。と私は思っている。

風呂に入らない自分を責めない。

それでなくても十分頑張ってるから。

STEP2:体を拭いてみる


体を清潔に保つという行為において、個人的に最も心理的ハードルが低いのがこれだ。

特に夏場は汗で体がベタついて不快だし、体に熱がこもって熱中症になるリスクもある。

私がこのシンプルな方法を取り入れ始めた理由は、アフリカの自宅にエアコンがないからだ。ついでに窓も開かない。そういう仕様の高層マンションに住んでるわけではない。ただただ、建て付けが悪い。

幸い天井にフラフープくらいでかい扇風機がついているので、生ぬるい空気をかき回しただけではあるが風を浴びることができる。

「そんなに暑いなら、風呂に入ればいいじゃないか」

できたらやっている。

世の中で「できて当たり前」と言われることができなくなっていることがどんなに深刻な状態か。

分からなくてもいい。分からなくてもいいから、頭の隅にちょこんと置いておいてほしい。そういう人もいるんだよ。

話を戻すと、部屋が暑い。体は汗でベタベタ。でもお風呂に行って服を脱いでお湯を浴びて……とやる元気はない。

そういう時は、タオルやハンカチを水かお湯で濡らして体や顔を拭く。ボディシートを使ってもいい。首や腕など服から出ているところを拭くだけでもさっぱりする。この状態で扇風機の風に当たると、気化熱でひんやり涼しい。

エアコンの効いた部屋でやったらワンチャン風邪を引きそうだが、人肌に温まったアフリカのワンルームでは杞憂である。

STEP3:お湯を浴びてみる


本当に気が向いた時でいい。

トイレに行くと、風呂場が視界に入る。ちょっとだけお湯を浴びたら、もしかしたら気持ちいいかもなという考えが頭をよぎる。

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思い切って、浴びてみる。

悪くない。

別に洗おうとしなくていい。ただ、体を覆い尽くす汗をちょっと流してみるだけでいい。

特に、顔から首、背中にお湯を当てると、じんわりとあたたかい。

ここから次のステップに進むかどうかは、その日の体調による。

これで終わりにしても全然いい。風呂らしい行為を実行に移せた自分を、まずは存分に褒めてやる。

STEP4:体だけざっくり洗ってみる


これができている日は、「今日若干調子いいな」と思ったりする。

スポンジやタオルを使って完璧に洗い上げる必要はない。スーパー銭湯に行った時と同じように石鹸を両手につけてウワーっと洗うだけでいいのだ。

ちなみに私は長らく固形石鹸派だったが、さらに入浴のハードルを下げるため、最近シャワージェルを導入した。固形石鹸のように手のひらで泡立てる必要がないし、パッケージや香りでバスタイムが楽しくなる。

そして、荒みきったと思っていた自分の心にまだこういうことを楽しいと思える感性が残っていたことに安心する。

STEP5:頭と顔も適当に洗ってみる


ここまで来たら、もう何かしらの賞をもらっても怒られないくらいには偉い。体に続いて、頭と顔も洗おうとしているなんて!

ここでも、基本の心構えはSTEP4と同じだ。何日も入浴していないからと言って、いつも以上にしっかり洗わねばなどとは考えてはいけない。

私は知っている。

うつ病の人にとって、頭を洗うために腕を上げることは大仕事だ。

触覚過敏の人にとって、シャワーは拷問だ。

休職中の人にとって、誰にも会わない明日のために体を洗う時間は虚無だ。

だから、別に適当でいい。

風呂そのものより、風呂に入ったという事実の方が大切な日もある。

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私は、風呂が嫌いだ。

しかし私は、私のために風呂に入る。

風呂に入った後の自分が、数分前の自分を褒めてやれるように。

病を乗り越えるための力を蓄えるために。

綱渡りの日々を、少しの自信で乗り切れるように。


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最後までお読みいただきありがとうございました!

また遊びに来てね。

HANA